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 夫婦と娘2人の4人家族を暗転させたのは、妻が受けた突然のがん宣告だった。半年後、妻に先立たれた男(47)は、喪失感から生きる意欲を失う。残された3人が選んだ悲劇の結末とは。

 2016年9月15日、千葉地裁801号法廷で開かれた初公判。被告の男は、白シャツに黒のズボン姿で初公判の法廷に現れた。被告は15年12月14日、長女(当時23)と次女(同22)の承諾を得て、千葉県袖ケ浦市の自宅浴室で練炭を燃やし、2人を一酸化炭素中毒で殺害したとして承諾殺人の罪に問われた。

 裁判長「公訴事実に間違いはありませんか」

 被告「違います。3人で自殺したので、殺意を持って殺したのではない」

 冒頭陳述や被告人質問から事件をたどる。

 被告は21歳で結婚。農林業や港運関係の仕事に就き、家族4人で暮らしていた。次女は、小学生の時のいじめなどがきっかけで社会不安障害を抱え、自宅に引きこもりがちだった。面倒を見ていたのは妻。家計の管理や家事も妻に任せきりだった。

 弁護士「奥さんはどんな存在?」

 被告「家庭の中心的な存在だった」

 弁護士「次女はどんな子?」

 被告「人見知りで内気。人に会うのが怖く、人の目を見ることができない」

 弁護士「(障害の)症状は」

 被告「手首をカミソリやボールペンで切ったことがある。そのたびに、かみさんが抱きしめていた」

 暗転したのは14年8月。妻が…

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