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 世界の人口のうち4人に1人程度とされるイスラム教徒(ムスリム)。その生活に欠かせない礼拝所(モスク)が各地でつくられ、なじみが薄い日本人にとっても「隣人」になりつつある。ときに不安視されることもあるが、誤解を解きながら住民と交流が生まれている地域もある。

 金沢市郊外の住宅地。一見、住宅にも見える2階建てのモスクに夕方、授業を終えた留学生らが、一人また一人と集まる。絨毯(じゅうたん)を敷いた簡素な部屋。数人そろうと礼拝が始まった。「アラー・アクバル(神は偉大なり)……」。かがんだり伏したりしながら、聖典コーランの一節を唱える。

 1日5回の礼拝はムスリムのつとめで、モスクはそのための場所だ。「モスクは私たちに欠かせないもの」と金沢大のインドネシア人留学生ズルカラナイニさん(36)。金曜には周辺で暮らす約100人のムスリムがここに集まるという。

 このモスクは2年前にできた。インドネシア人女性と結婚してムスリムになり、モスク建設に尽力した松井誠志さん(43)によると、かつて礼拝はアパートの一室を借りて行っていた。ムスリムの留学生が増えたためモスク建設の話が進んだという。

 国内外から集まった寄付は約4500万円。だが、土地を買い、着工を控えていた2011年、計画を知った地元住民から反対の声が上がった。

 町内会への説明会でのこと。松井さんや住民によると、違法駐車や騒音などへの懸念の声に加え、「イスラム原理主義をどう思うか」などの質問が住民側から上がった。モスク側が町内会のルールの順守や、戸別訪問などで勧誘をしないことを約束し、反対は収まったという。

 これまでトラブルは起きていな…

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