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中田義明さん(72)「新聞、真実伝えて」

 「戦争も事件も、起きてからじゃ遅いんです。起こさないように、『今』をえぐる記事を書いてほしい」

 広島で被爆した中田義明さん(72)=広島市西区=は、自身の経験をもとに訴えた。

 工学系の専門学校で働いていた1999年3月。学校側から呼ばれ、教員不足を隠すため、過去3年分の帳簿を改ざんするように命じられた。「悪事に手を染めたくない」と断り、真実を明らかにすべきだ、と告発文を通産省(現・経産省)に送った。

 待てども返答はなかった。数カ月後。学校から突如、解雇された。告発文はそのまま、通産省から学校側に渡っていたと後から知った。

 解雇無効の確認を求めて2年半、裁判で争った。眠れぬ夜が続いた。「記事にして世に問うてくれたら」。そう胸の中で思ってきたが、記事が掲載されたのは裁判に勝訴し、職場に復帰した後だった。

 戦意高揚を目的とした記事が紙面にあふれた戦時中の報道についても考える。「真実を伝えていれば戦争は長引かず、原爆は落とされず、多くの『無念』が生まれなかったかもしれない」

 爆心地から約2・5キロ、吉島…

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