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 東村山市の西武新宿線久米川駅前で毎月第3日曜日に開かれている朝市「マルシェ久米川」が18日、5周年を迎えた。朝市に出店する地元の農協と調味料店が協力しあい、100%東村山産の新作のソースが生まれるなど、市場は交流の場にもなっている。

 東村山でとれる野菜や果物を知ってもらおうと、市と農協が協力して始めた。農家だけだと店が単調になるため、出店を依頼されたのが、創業百年を超える市内の調味料店「竹田商店」だった。社長の竹田健次さん(58)は「駅前の朝市で調味料が売れるか心配でしたが、売り上げアップや顧客開拓だけでなく、地元の農家さんとのつながりができました」と話す。

 竹田さんは、季節の野菜を使って少量のソースやドレッシングを製造、販売している。その商品に目をつけたのが、地元の農協だ。3年ほど前に、東村山の野菜と果物だけを使った新作ソースの製造を依頼。完成したのが「俺達(おれたち)のソース」。ラベルには、農具を担ぐ麦わら帽の男たちの影絵が描かれている。農協の青壮年部の部長と副部長の写真が元になっている。

 「このソースは肉に合いますよ」と竹田さん。試してみると、ほのかな酸味と深いこくがあり、肉の脂っこさを抑え、うまみが広がる。200ミリリットル入りで500円。東村山産のトマト、タマネギ、ニンジン、ナシ、リンゴ、ニンニクを使って毎年6月に仕込むが、今年のソースは残りわずかという。

 朝市は安さも人気だ。同市恩多町の果樹農家小山斉三さん(52)は、産みたての卵のほかユズやナシ、キウイなどを販売。「ここでもうけるつもりはありません」。朝市を企画した同市産業振興課は「地元の農産物のすばらしさを知ってもらいたい」と話している。(抜井規泰)