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 馬場先御門は寛永6(1629)年に建造され、三代将軍家光が朝鮮使節団の曲馬を上覧した馬場にちなんで名がついた。かつては橋のない不開門(あかずのもん)だった。

 門は今の東京国際フォーラムと三菱1号館の間の馬場先通り(鍛冶〈かじ〉橋通り)から皇居(旧宮城〈きゅうじょう〉)へ向かう正面にあった。明治37(1904)年5月、日露戦争祝賀の提灯(ちょうちん)行列が門の枡形(ますがた)に殺到して死傷者が出る事故があり、門は撤去されて通りは二重橋までの広い「凱旋(がいせん)道路」になった。

 明治初期に横山松三郎が江戸城を撮ったうち、馬場先御門は最も美しい古写真の一つだ。今回の絵は古写真に彩色するつもりで描き、右に街灯、左にクレーンを添えた。左奥に外桜田御門が見え、その右に的場曲輪(まとばぐるわ)や西の丸大手門、二重橋、伏見櫓(やぐら)、西の丸も見渡せる。いま明治生命館がある門前に歌川広重が生まれた定火消(じょうびけし)屋敷と火の見櫓があった。古写真はそのあたりからの撮影とみられる。(建築家・画家 木下栄三)

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◆次回は1月20日の予定…

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