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 尼崎市は19日、明治時代に取り壊された尼崎城天守の再建工事が、旧ミドリ電化創業者の安保詮(あぼあきら)氏(83)によって20日から開始されると発表した。完成は2018年夏の予定で、その後市へ寄贈される。

 市によると、再建天守は石垣を含め高さ24・4メートル。鉄筋コンクリート造りの5階建てで、寄贈後は最上階を展望室、4~2階を城の歴史を紹介する展示室、1階をエントランスホールとして利用する。

 尼崎城は江戸時代初期に築かれた尼崎藩主の居城だが、現在、当時の遺構は残っていない。安保氏は昨年11月、「創業の地に恩返ししたい」と約10億円かけて阪神尼崎駅南東の城址(じょうし)公園(市有地)に天守を自費再建する意向を表明。建設後に市へ寄付する、との協定を市側と交わしていた。(宮武努)