プロ野球・巨人などで投手として活躍した加藤初(はじめ)さんが11日、午後2時32分、直腸がんのため、静岡県内の病院で死去した。66歳。同球団が20日、発表した。通夜、告別式はすでに親族などで行われた。喪主は妻・和江さん。

 静岡県出身の加藤さんは、1972年にドラフト外で当時の西鉄(現西武)に入団。1年目に17勝を挙げて新人王に輝き、太平洋、巨人などでもプレーした。現役通算19年間で141勝113敗、22セーブ。防御率3・50。引退後は、巨人、西武、韓国のプロ球団などでコーチを務めた。

加藤さんが巨人で現役だった時に監督だった長嶋茂雄氏の話

 「私が監督1年目だった1975年の最下位から、翌年に初優勝できたのは初っちゃん(加藤さん)の活躍があってのものでした。とにかく球が速く、そして私は『鉄仮面』と呼んだのですが、ピンチでも表情を変えずに投げ抜く姿が印象的でした。先発、リリーフとよく働いてくれて、頼りがいのある投手でした。こんなに早く亡くなるとは、とても残念です」

巨人時代の同僚の王貞治・ソフトバンク球団会長の話

 「寡黙で決して派手さはありませんでしたが、速い直球とフォークで常にいいピッチングをしていました。西本君や江川君を始め、当時の強力な巨人投手陣の中でよく頑張ったと思います。若くして亡くなられ残念です。謹んでご冥福をお祈りします」