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 就活で最終面接までは行くけれど撃沈ばかりだった女性がいま、生き生きと働いている。会社の経営者が、あるものを社員に配ってひどい職場環境を一変させた――。ほんのちょっと、やり方を変えてみる。そんな「はじめの一歩」を踏んだ会社から、わたしたちが職場でできることのヒントを探ってみた。

 渋谷、赤坂、六本木。東京の都心をゆく斎藤思乃(しの、24)は、タクシーの乗務員。信条は、ていねいな運転と、心からの笑顔だ。お客から「ありがとう」と言われると、心の中でガッツポーズをしている。

 そんな彼女だけれど、2年まえの就職活動では追い詰められていた。

 大学時代、福祉ボランティアをしてきた。就活では、何社かの最終面接にたどりついたが、すごいことを言おうと思いすぎて話が空回りし、「撃沈」してばかりだった。

 折れそうな心を奮い立たせ、「国際自動車」の会社説明会にいった。会社の人は言った。「創業100周年にあたる2020年に、女性社員を千人にしたい。あなたを歓迎します」。初めてありのままの自分を出せて内定。ほぼペーパー、でも研修をかさねて2種免許をとった。いま、朝から夕方まで乗務している。

 東京で3400台のタクシーをかかえる国際自動車が、女性千人採用の「ウーマン・プロジェクト」を打ち出したのは、14年11月だった。

 当時、約5千人いた乗務員のうち女性は100人ちょっと。でも、固定客の指名もあって、彼女たちの売り上げは抜群だった。「乗務員は女性に向いた仕事でした。タクシーは男の職場、としてきた業界を変える先駆者になります」と執行役員の川田政(まさし、43)。

 いままでと同じ採用方法では、千人採用はムリ。なので、女性だけの会社説明会を、おしゃれなカフェで重ねている。

 彼女たちの収入は、基本給に売り上げに応じた成果給を上乗せした金額。新卒の場合でも、1年目で年収300万円ほどは手にできる。中には600万円の人も。売り上げが上がらないときは、上司がしっかりアドバイス。今年2月には、タクシー車内での暴力、セクハラにすぐに警察通報などの対処ができるよう運送約款を変えた。

 女性が昇進できるようさまざま…

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