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 旧神岡鉄道の廃線跡で、線路上を専用の自転車で走る「レールマウンテンバイク・ガッタンゴー」(岐阜県飛驒市神岡町)を運営するNPO法人「神岡・町づくりネットワーク」は飛驒市とともに、廃線跡の再利用をめざす全国の自治体や民間団体に呼びかけ、今春の協議会設立を目指している。廃線跡を楽しく生かすため、全国の仲間と話し合う。

 山間部の奥飛騨温泉口(飛驒市)―猪谷(富山市)間を走った神岡鉄道(19・9キロ)は2006年12月に廃止された。ガッタンゴーはその翌年に始まった。2・9キロ区間の線路上を自転車でガタンゴトンと音を立てて走る楽しさや、山あいの風景が注目され、昨年の利用者は4万2千人余りで過去最多になった。香港など海外からの客も目立つようになった。

 廃線を抱えた自治体や民間団体の視察も相次ぐ。旧小坂鉄道の廃線跡を生かした「レールバイク」を運行する秋田県大館市、旧紀州鉱山坑道トロッコ列車の線路に自転車を走らせている三重県熊野市紀和町なども、情報交換や互いの課題などを話し合うため飛驒市神岡町を訪れた。

 ガッタンゴーを運営するNPO法人の鈴木進悟理事長によると、交流したり視察に訪れたりした自治体・団体は北海道から九州まで30近くある。こうした人たちに協議会参加を呼びかけ、4月8日に、立ち上げ記念の「ロスト・ライン・シンポジウム」を飛驒市神岡町で開く。

 集まった全国の仲間の前で、かつて走っていた車両「おくひだ1号」を廃線時以来初めて、2・9キロを走らせるプランもある。車両を保有する飛驒市が調べたところ、エンジンは今も動くため、車体のお化粧直しに今月からとりかかる。(永持裕紀)