象徴天皇を模索してきた天皇陛下は、自らの考えや思いを伝える場として、年に1度の誕生日にあたっての記者会見を重視してきた。だが、健康面への配慮や高齢化に伴って記者が質問できる数は減っていき、かつて17問あった質問は昨年から1問のみに。陛下は立場上の制約や発言機会が限られる中、慎重に言葉を選び、メッセージを発している。

 戦争、震災、五輪……。20日の会見は、この1年を振り返る趣旨の1問だけだったが、回答の内容は多岐にわたった。過去を振り返ると、戦没者や被災者への思いを多く語るなど、誕生日の機会を使い、国民に寄り添う姿勢を示してきたことがわかる。

 「戦争による多くの犠牲者とその遺族のことは少しも念頭を離れることはなく、今後ともその人々を思いつつ、平和を願い続けていく」(1994年)、「今日の日本が犠牲の上に築かれたことを心に銘じ、これからの道を進みたい」(95年)、「東日本大震災で家族や親しい人を亡くした人々の悲しみはいかばかりか」(2011年)

 また、皇室のあり方についての考え方なども、折に触れて伝えてきた。

 「象徴としての望ましい在り方…

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