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 海中でアワビやトコブシを違法に採っていたとして、田辺海上保安部(和歌山県田辺市)は22日、同県すさみ町の大工の男(60)を、県漁業調整規則違反(採捕禁止期間違反、体長制限違反)と漁業法違反(漁業権侵害)の疑いで送検した、と発表した。男は「生活費と小遣いを稼ぐためにした」と容疑を認めているといい、田辺海保は10年以上にわたって違法な採取をし、県内の飲食店に販売していたとみている。

 田辺海保は、採捕禁止期間中の11月30日午後、男が同町見老津(みろづ)沖で素潜りで漁をしているところを同規則違反容疑で現行犯逮捕。アワビ5個とトコブシ43個を押収した。また男は昨年1月から今年1月の間の採捕禁止期間中に、アワビ8キロとトコブシ29キロを採った疑いがもたれている。

 海保によると、男は自宅などに採った量を記録したメモを残しており、2006年から今年11月までにアワビ約0・5トン(時価約425万円)とトコブシ約2・8トン(同約1120万円)を違法に採取したことを認めているという。