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 「実は今日、40年ぶりに『母をたずねて三千里』の第1話を見たんですけど、何でしょう、これは映画ですよね。感情表現を抑えつつ演技をするとか難しいことをして。こんなこと、テレビシリーズでやってはいけないんじゃないか。高畑勲監督の罪深さを改めて感じましたね」

 語るは「三千里」でキャラクターデザインと作画監督を担当した小田部羊一さん。今年で放送40周年を迎える同作のキャラクター原案スケッチ、原画、背景画など約100点を集めた「マルコの世界 小田部羊一と『母をたずねて三千里』展」(2~22日、東京・九段下のイタリア文化会館)開催に合わせ、10日に同館で小田部さんのトークイベントがありました。イベントは第1話を上映してからトークという流れでしたが、小田部さん、放送以来見返してなかったんですね。

 「三千里」第1話「いかないでおかあさん」は日本アニメ史上に燦然(さんぜん)と輝く「神回」(当時はそんな言葉ありませんでしたが)です。舞台や登場人物、人間関係を説明した上で、一家そろっての最後のピクニック、そして出稼ぎに出る母アンナとマルコの別れ、というお話を描いて、視聴者をグッとドラマに引き込み泣かせます。クライマックスは、意地を張ってかたくなな表情を崩さなかったマルコがついに耐えきれず、母を乗せた船を追いかけ岸壁を走っては転び、転んでは走る場面。感情を突き刺すその「破壊力」たるや、懐かしアニメの名場面を集めた番組でそこだけを見た息子(当時3歳)が一晩中涙に暮れたほどです(2008年4月14日の本欄「アイロンのお供は名作アニメ」参照)。

 しっかりしたドラマがあり、野…

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