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 今年7月、平成に入って最悪の殺人事件が起きた。19人が死亡、27人が重軽傷を負った相模原障害者施設殺傷事件。弱者を排斥し、社会を自らの思いのままに「浄化」したい――。孤立した若者の「心の闇」から生じる凶悪事件は5年前、北欧ノルウェーでも起きていた。独善的な思想を阻むどころか、そこから力を得て、さらにあおり立てようとする指導者が誕生する時代に、私たちはどう向き合うべきか。

 相模原市緑区の山あいにある障害者施設「津久井やまゆり園」。献花台には、今も花が絶えない。

 5カ月前の7月26日未明、ここで起きた凶行は瞬く間に世界に伝わった。

 元職員の植松聖(さとし)容疑者(26)による障害者を狙った殺傷事件。現場には、多くの外国メディアの記者も詰めかけた。世界で相次ぐ「テロの波」が日本にも及んだのでは、との思いが広がっていた。イスラム過激派との関連がないと分かると関心はしぼんだ。

 だが日本から8千キロ以上離れた北欧ノルウェーに、事件に強い関心を抱いた社会学者がいた。オスロ大学のトーマス・ハイランド・エリクセン教授(54)だ。

 「2人の男には、多くの共通点がある。自らにとって『不健康な要素』を取り除き、社会を『純化』したいという意図を感じる」

 教授が植松容疑者との共通点を見いだした男。2011年7月22日、ノルウェーで77人を殺害したアンネシュ・ブレイビク受刑者(37)だ。

 首都オスロの国会議事堂周辺で…

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