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 熊本地震の被災地では、暮らしの再建に不安を抱えたまま2017年を迎えた人たちがいる。新しい年に一歩を踏み出すため、周りから支えるための道しるべを、被災地支援を続ける九州出身のシンガー・ソングライター、さだまさしさんに聞いた。

 熊本地震の本震が起きた昨年4月16日は、仕事で長崎県佐世保市にいました。

 泊まっていたホテルがすごく揺れました。夜が明け、その日は長崎県内にいたのですが、余震が続き、携帯電話の緊急地震速報がずーっと鳴ってた。

 そうした揺れを経験しているから、熊本や大分のことはひとごとじゃない。

 ちょうど佐賀県有田町でのテレビ番組出演が地震前から決まっていました。「佐賀に行くなら、熊本に行かない手はないな」。そう考えて、4月23日に熊本県益城町と西原村に入りました。

 「何か元気の出るものはないかな。甘いものがいいんじゃないか」と、長崎の老舗に協力してもらい、カステラとどら焼きを千個ずつ持ってった。

 全部で250キロもあったんですよ。でも、お金払えば飛行機に乗っけてくれるだろうって、羽田空港に行ったら、航空会社の女性が「支援物資は無償で承ります」って。なんか勇気が湧いたね。「日本中が応援してる」って。

 避難所になっていた小学校で教室を回って、カステラを出前しました。「食べんね、おばちゃん。カステラ持ってきたばい」って。おばちゃんたちが「あら、あんた、さだまさしに似とるねぇ」と言うから、「さだまさしたい」。そうしたら、「さだまさしがカステラば持ってきたばい」って喜んでくれました。

 被災地にとって、忘れられるのが一番辛いんですよね。だから、テレビで見ている有名人が来ることは「忘れられてない」「応援してくれてる」ってのを肌で感じられることなんですね。一方で、喜んでくれるのを見て、僕も勇気づけられた。「ああ、これはもっとやらなきゃ」って。

 一昨年8月に僕が発起人となっ…

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