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 米国のオバマ前大統領は30日、中東・アフリカ7カ国からの入国を禁じたトランプ氏の大統領令に抗議運動が相次いでいることに対し、「全米で行われている積極的な活動に勇気づけられている」との声明を発表した。オバマ氏が退任後に声明を出すのは初めて。

 オバマ氏の報道担当を務めるケビン・ルイス氏が発表した。声明では「米国の価値観が危機に直面しているとき、人々が集まり、組織され、発言する憲法の権利を行使している市民の姿は、我々がまさに期待しているものだ」としている。

 オバマ氏はトランプ氏の当選後、米国民の団結を訴えて表立った批判は控えてきた。ただ、排外主義の実力行使に出たトランプ氏の対応に業を煮やし、声明を発表したとみられる。声明では「信仰や宗教によって個人を差別する考え方には根本的に同意できない」とも強調した。(ワシントン=佐藤武嗣