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 エチオピアを訪問中のグテーレス国連事務総長は30日、「世界で最も発展した国々などが、あまりに多くの国境を閉じている時に、アフリカ諸国の国境は保護を必要とする人々に開かれている」と述べた。名指しは避けたが、トランプ米大統領が大統領令で難民の入国を一時禁止したことなどを批判した。

 首都アディスアベバで開催中のアフリカ連合(AU)の首脳会合で演説した。グテーレス氏は、難民受け入れに積極的な国がアフリカ諸国に多いことや、国連平和維持活動(PKO)への大きな貢献にも謝意を述べた。

 グテーレス氏はこれまでトランプ氏の入国禁止措置について、報道官を通じて、「国連は当然(米国の)措置が一時的なものであることを望む」「米国の再定住プログラムは最も重要なものの一つ」との表明にとどめ、目立った批判は控えていた。

 米国は国連通常予算の22%を負担する最大貢献国。米国のヘイリー新国連大使は「(分担金の)応分の見返りが得られているのか」と疑問を呈しており、国連は対米関係で早くも難しいかじ取りを迫られている。(ニューヨーク=金成隆一)