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 受験シーズンまっさかり。受験生の緊張を打ち消し、そっと背中を押してくれそうな合格祈願スポットやグッズが県内にもある。テーマは「落ちない」。

落ちそうで……

 丸亀港発のフェリーに乗り到着した本島(丸亀市)。乗り場から車で10分の場所に受験生が訪れるスポットがある。岩の上にあるもう一つの岩が「落ちそうで落ちない」のだ。5年ほど前から、試験の失敗を防ぐ御利益があると知られるようになったという。

 高さ約2・8メートル、幅約2メートルの大きな岩の上に、人の背丈ほどの岩がはみ出すようにのっている。上の岩は底の約半分がはみ出しているようにも見え、今にも落ちそうだ。下の岩に彫られた如意輪観音にちなみ、「ゆるぎ岩観音」とも呼ばれる。「風で上の岩が動いた」というのが呼び名の由来という。

 観音像が右ほおに手を当てる様子から歯痛に効くと言われていた。だが近年は受験生が訪れる場所に。本島観光ガイドの吉田智彦さん(79)は「『落ちない』じゃなくて『落ちそうで落ちない』というのが微妙ですが、地震があっても落ちなかった。合格の確信がもてない人もこれを見て頑張ってほしい」と話す。

燃えた後も……

 一見、受験とは関係なさそうな線香にも受験生応援グッズがある。高松市丸亀町の仏壇仏具販売店「岩佐佛喜堂」が売り出しているのは「智慧(ちえ)の和香 さくら香立セット」(税込み2千円)だ。

 通常、燃えた後の線香の灰は、ぱらぱらと下に落ちる。しかし、佛喜堂は燃えた灰がくるくると渦巻き状に丸まって、落ちない線香を開発した。本店営業部長の岩佐一史さん(30)は「勉強しながらお香をかげば、記憶しやすくなるかもしれません」という。「落ちない線香を嗅ぎながら勉強して、受験にも落ちないように頑張って下さい」

空の安全にあやかり

 試験会場に入るとき、ポケットに忍ばせておきたいものといえば、お守りだ。あまたある神社の中でも「落ちない」験担ぎのお守りが手に入る神社が綾川町にある。

 高松空港の滑走路が見渡せる高山航空公園にある高山航空神社には、空の安全を守る「落ちない神様」がまつられている。毎年受験生がお守りを求めにやってくるという。

 綾川町経済課によると、高松空港が今の場所に開港した翌年の1990年、地元有志が航空神社を建立した。その後、公園内の売店に、住民が手作りのお守りを置くようになった。多いときには1日で15個ほど売れるという。お守りは売店で日曜日午前10時~午後3時に入手できる。

 売店を管理し、お守りを作っている「さくらの会」代表の森悦子さん(66)は「ひとつずつ『無事に乗り切れますように』という思いを込めて作っている。持った人に幸せになってもらいたい」と話している。(田中志乃、岩田恵実、飯沼優仁)