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 時間を戻してほしい。あの事故をなくしてほしい。この先どうしたらいいのか――。

 東京都世田谷区で2014年9月、通学路を歩いていた小学生に軽トラックが突っ込み女児3人が死傷した事故で、娘を奪われた父は法廷でこう訴えた。一方、運転手は病気で意識がなかったと無罪を主張。法廷は供述の真偽をめぐり、攻防となった。

 昨年8月、東京地裁の813号法廷。自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死傷など)の罪に問われた配送業の男(63)の初公判が開かれた。

 被告「事故を起こしたのは間違いありませんが、直前の意識がなく悶々(もんもん)としています」

 罪状認否で男の声が法廷に響いた。弁護人も「気を失った可能性があり、罪に問われるべきではないと考える」と無罪を訴えた。

 起訴状によると、昼過ぎにセンターラインのない都道を時速25キロで走っていた軽トラックが右側にそれ、路側帯にいた小学3年の女児(当時9)と同級生2人をはねた。女児は軽トラックと電柱の間に挟まれ、翌日に出血性ショックで亡くなり、同級生たちは重軽傷を負った。

 男は14年6月にも渋谷区で50代女性に約8カ月のけがを負わせる事故を起こしており、これについても自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致傷)の罪で起訴された。

 昨年10月の被告人質問。傍聴席には事故に遭った女児の親族の姿があった。

 被告「人通りが多い道で、小学校の下校時間だからお子さんもいました。注意して運転しなければと思っていました」

 弁護人「次に気づいたときは」

 被告「電信柱にぶつかっているのに気づきました」

 弁護人「事故の原因は何だと思うか」

 被告「事故直前の意識がなく、…

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