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 弟のことが書いてある――。昨年12月、朝日新聞長崎版の記事を読み、長崎市の女性(79)は涙を流した。原爆で両親を失い、弟もほどなくして亡くなった。記事は、哀れな姉弟の姿を長く記憶に焼き付けてきた被爆者の証言を伝えていた。「会いたい」。それぞれの思いがつながり、2人は71年ぶりに再会した。

「さびしげな少女」の記憶

 記事は同市の宮川雅一さん(82)の被爆体験を取り上げた連載の一回。宮川さんが疎開した長崎県時津(とぎつ)村(現・時津町)で見た原爆遺児について伝える。

 《時津の萬行寺(まんぎょうじ)の近くにあった知人方には、2人の先客がいた。低学年くらいの少女と、全身に包帯を巻いた3歳ほどの男の子。2人はきょうだいで、爆心地近くに住んでいた》

 国民学校5年生だった宮川さんは同市中心部で被爆。終戦の数日後、時津に1週間ほど疎開し、姉弟の姿を見たという。71年間、原爆のことを思うたびに、2人を思い起こす。

 《姉弟との出会いは、宮川さんの心に深く突き刺さっている。いつもさびしげな表情をしていた少女》

 《2人がその後どうなったか、…

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