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 手洗い、うがい、マスクはインフルエンザ対策の定番だが、効果はあるのか。

 2010年に発表された米国の研究では、学生寮に暮らす約1400人を「手の消毒とマスク着用」「マスク着用」「対策なし」の三つに分け効果を比べた。「手の消毒とマスク着用」は約3~5割、発症率を下げたが、「マスク着用」では大きな効果は見られなかった。「手洗いの効果に異論はほとんどないが、マスクやうがいには様々な意見がある」と国立国際医療研究センターの和田耕治医師(公衆衛生)はいう。

 国の新型インフルエンザ専門家会議が08年に出した「マスク使用の考え方」では症状のある人にマスクを勧める一方、「マスクは飛沫(ひまつ)を吸い込むことを完全には防げない」と健康な人は手指を清潔にすることが優先とした。ただ、和田さんは「流行期にマスクをする人は予防意識が高い。手洗いなど様々な予防策もし、結果的にかかりにくい」。

 約100年前に「スペイン風邪」が世界で大流行した。当時のポスターには「汽車電車人の中ではマスクせよ」「病人は成るべく別の部屋に」とある。医療が進歩しても、予防法は案外、変わらない。

<アピタル・1分で知る・インフルエンザ>

http://www.asahi.com/apital/healthguide/ minute/(小川裕介)