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 川の「噴流」や「反流」に巻き込まれ、船は徐々に制御できなくなった――。2011年8月に浜松市の天竜川で起きた川下り船転覆事故の裁判では、当時の詳しい状況が明らかになった。静岡地裁は16日、運航会社の当時の安全管理者ら3人に有罪判決を言い渡し、「自然の河川を下る船下りなのに安全意識が希薄だった」と厳しく指摘した。

 検察側の冒頭陳述などによると、船が船頭2人と乗客21人を乗せて出発したのは8月17日午後2時ごろ。同2時18分ごろ、事故現場にさしかかった。

 川幅約55メートルの急流。下流に向かって右にカーブし、左岸が岩場、右岸が河原になっていた。いったん底に沈んだ水が上昇して渦を巻く噴流がみられ、左岸付近では岩場に向かう強い流れが、右岸付近は上流にさかのぼる反流が生じていた。

 船は渦の中心のやや右を通過しようとしたが、噴流などの影響で船首が右岸側に振られて180度回転。「上流に戻ってやり直そう」と船首側船頭だった大畑茂雄被告(67)が声をかけ、船尾の船頭=事故で死亡=が船外機のエンジンをかけた。

 だが、すでに制御が難しい状態になっていた。「何やってんだ。そうじゃない!」「逆だ逆だ!」。公判で示された乗客の目撃証言からは船頭たちのそんなやり取りが明らかになった。叫び声のなか、船は船首を上流に向けたまま流されて岩場に衝突し、転覆した。

 判決で佐藤正信裁判長は事故が…

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