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 トランプ次期米大統領(70)と、公民権運動の英雄で、民主党のベテラン下院議員のジョン・ルイス氏(76)の間で確執が深まっている。ルイス氏は13日、トランプ氏について「正統な大統領とは見ていない」と発言し、20日の就任式を欠席する意向を表明。トランプ氏も14日、「言葉だけで行動や結果がない」とルイス氏にかみついた。

 就任式を欠席すると表明している民主党の下院議員は、ルイス氏のほかにも相次いでおり、米国内の分断がいっそう明らかになっている。

 ルイス氏は13日、NBCのインタビューでトランプ氏について「ロシアがこの男を当選させることに協力したと思う」「正統な大統領だと見ていない」と発言。これを受ける形で、トランプ氏が14日朝、「ルイス議員は選挙結果について文句を言うよりも、ひどい状況で壊れつつある自分の選挙区(しかも犯罪だらけ)を立て直すことにもっと時間を割くべきだ」「言葉、言葉、言葉ばかりで行動や結果がない」とツイッターで発信した。

 ルイス氏は1960年代の公民権運動を代表する人物の1人で、黒人の権利獲得に生涯を捧げてきた。63年にマーチン・ルーサー・キング牧師と並んでワシントンで演説し、65年には投票権を求める行進で警察官から暴行を受け、瀕死(ひんし)の重傷を負ったことなどで有名。87年から下院議員を務め、最も尊敬を集めている議員の一人だ。(ニューヨーク=中井大助