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 好きだったヒット曲を思い浮かべてほしい。歌のメロディーや詞を作った人の名は知っているかも。キラキラした伴奏や劇的なイントロで心をときめかせた編曲家(アレンジャー)まで挙げられたら、あなたはかなりの音楽通。

 歌謡曲黄金時代と呼ばれる1970、80年代。ヒットの陰には名編曲家がいた。編曲家の役割を大まかにいうと、楽曲から歌声を抜いたカラオケとして鳴る全ての音の譜面を作ること。ミュージシャンを交えたレコーディングの現場監督でもあり、その力量・センスに曲の印象や完成度は左右される。

 例えば1979年にヒットした「異邦人」。作詞・作曲の久保田早紀がイメージしていたのは東京・国立駅前の景色だった。それを刺激的なイントロでシルクロード風に染め変えたのは、編曲家の萩田光雄だ。当時、ジュディ・オングの「魅せられて」が売れていて、ディレクターが「エーゲ海の次は中東の砂漠だ」と発注した。

 「パチンコをしているオヤジが『お、何だこれ』と手を止める。そんなインパクトをつねに意識していた」と萩田は言う。

 「いい日旅立ち」(山口百恵)…

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