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 「おはよう。また今日が来たね」。神戸市東灘区の村松京子さん(59)は17日朝、棚の上に飾った写真に声をかけた。夫の孝彦さん(当時36)、長女の由香里さん(当時11)、次女の里絵さん(当時9)。「私にとっては、この日が1年の始まりなんです」

 あの日――。同区の2階建て木造アパートの1階で並んで寝ていた。

 ゴオオオ。地鳴りが聞こえ、2階が落ちてきた。がれきに埋まって動けない。いびきのような音が孝彦さんから聞こえ、途絶えた。由香里さんは呼びかけに「大丈夫」と返事をした後、反応がない。京子さんの意識もなくなっていった。

 「ママ! ママ!」。隣にいた里絵さんの声で我に返った。わずかに動く左手でがれきをたたき、外に存在を知らせた。

 「ここや!」。里絵さんの友達の父親の声がした。「ママ、よかったね」と里絵さん。昼ごろに救出され、ぐったりした里絵さんを抱えて病院に向かったが、亡くなっていた。笑顔だった。

 一人暮らしの中で、悲しみが押…

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