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 昨年4月の熊本地震で被害を受けた熊本県御船町の滝尾小学校の5、6年生5人が17日、東遊園地(神戸市中央区)での追悼行事「1・17のつどい」に参加した。熊本でボランティアをした神戸市東灘区の女性が「未来への希望を持ってほしい」と、自身の絵画教室の子どもたちと寄付を募り、招待した。

 5人は竹灯籠(どうろう)に火をつけ、午前5時46分に黙禱(もくとう)。ピンクの絵の具を塗った手のひらを模造紙に押し当てていき、大きな桜を完成させた。

 招いたのは画家の中嶋洋子さん(64)。阪神・淡路大震災で絵画教室の教え子2人を亡くした。「絵で震災の記憶を伝えよう」と、新潟県中越地震や東日本大震災などの被災地を訪れ、子どもたちが描いた絵を贈ってきた。

 中嶋さんは昨年6月、熊本県御船町を訪問。復興の願いを込め、滝尾小の児童とともに絵の具を押し当てて桜を描いた。滝尾小への通学路は寸断され、児童は離れた中学校のホールや家庭科室で学んできた。今月10日から小学校での授業が再開したが、校舎の補修工事は続いている。

 5人は16日、地割れしたまま保存されている波止場を見学したり、市役所の展望ロビーから復興した神戸の街を眺めたりした。6年生の中村恵都(けいと)君(12)は「神戸と同じように、熊本も力を合わせて街を直したい。亡くなった人の分まで、僕たちが生きる」と話した。(筒井竜平、南有紀)