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 漫画家の五十嵐恵=ペンネーム・ろくでなし子=被告(44)が、女性器をかたどってつくった立体作品や3Dデータのわいせつ性が争われた刑事裁判の控訴審が17日、東京高裁で始まった。裁判は即日結審し、判決は4月13日に言い渡される。

 検察側は控訴趣意書で、立体作品をアダルトショップの店内に並べたとするわいせつ物陳列罪について無罪とした一審・東京地裁の判断は誤りだと主張。立体作品は女性器そのものを再現しており、「被告に芸術を表現する意図は全くなく、わいせつ性があることは明らか」と訴えた。

 一方で弁護側は、自身の女性器の3Dデータを配ったとするわいせつ電磁的記録等送信頒布(はんぷ)などの罪で、一審判決が罰金40万円の有罪とした点を批判。3Dデータは「一見すると地形図のような印象で、性欲を強く刺激することは通常あり得ない」と主張した。

 五十嵐被告はこの日出廷しなかったが、閉廷後に弁護団が都内で開いた報告集会にインターネット電話を通じて参加し、「今回の事件で、ほかのアーティストも萎縮して表現できなくなっているのはおかしい」と話した。