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 健康食品や化粧品の原料として使われ始め、将来は燃料への活用も期待されているミドリムシ(ユーグレナ)の粉末を神戸製鋼所グループの神鋼環境ソリューションがつくり、「神戸ユーグレナ」として販売を始めた。2020年度に売上高20億円を目指す。

 まず、オイスターソースやスープ原料をつくる調味料メーカーの富士食品工業(横浜市)に、納入を始めた。ビタミンや鉄分などの栄養素に着目し、健康食品の原料にする。

 ミドリムシは体長約0・05ミリほどの藻の一種。50種以上の栄養素を含むという。国内では05年に東大発のベンチャーとして創業したユーグレナ(東京)が、世界で初めてミドリムシの大量培養を成功させた。神鋼はその先駆者を追う形で参入した。

 神鋼環境ソリューションは、上下水道処理事業で微生物についての知見を培い、ミドリムシの研究にも着手した。無菌状態のプラントでの培養にも成功し、不純物の少ないミドリムシをつくれる強みがあるという。

 ミドリムシは、体内で大量に油脂を生成する性質があり、飛行機や自動車を動かすための、バイオ燃料としての活用も注目されている。(新田哲史)