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 仏教徒が大半を占めるミャンマーで1月に入り、急進的な仏教僧らの圧力で、イスラム教徒の宗教行事が相次いで中止に追い込まれている。同国では近年、反イスラムを掲げる仏教僧らのグループが出現しているが、行事の妨害で内外のイスラム教徒の反感が強まることが懸念される。

 ミャンマーのイスラム教団体によると、最大都市ヤンゴンで1月8日、地元政府の許可を得て預言者ムハンマドの生誕祭を行おうとしたところ、仏教僧ら約30人が会場に押し寄せ、開始後約30分で中止を余儀なくされた。ヤンゴンでは6日にも別の地区で生誕祭が妨害された。

 15日には中部ピイで生誕祭を企画したところ、前日から仏教僧と信者ら計100人が中止を求め、衝突を恐れたイスラム教徒側が行事の続行を断念した。イスラム教団体の幹部は「生誕祭が妨害されるのは知りうる限り初めて。政府の許可を受けた行事であり、警察が警備の責任を果たすべきだ」と話した。(ヤンゴン=五十嵐誠)