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 日本将棋連盟の谷川浩司会長(54)は18日午後、東京都渋谷区の将棋会館で記者会見を開き、近く辞任する意向を表明した。昨年から続く将棋ソフトの不正使用疑惑をめぐる連盟の一連の対応について「年末年始をはさんでいろいろ考えた結果、会長を辞任するのが一番という結論に至った。対応に苦慮する中で心身ともに不調をきたすようになり、責任ある立場を続けるのは迷惑がかかると考えた」と話した。

 連盟は昨年10月、対局中にソフトを使ったとして不正を指摘された三浦弘行九段(42)を同年末までの出場停止処分にした。しかし、連盟が委嘱した第三者調査委員会は同12月、不正行為の証拠はないと判断。三浦九段が処分に伴い、挑戦者に決まっていた竜王戦七番勝負(読売新聞社主催)に出場できなかったことなどから、執行部の対応に批判が高まっていた。谷川会長の任期は6月までだった。

 この日の会見で、谷川会長は「三浦九段につらい思いをさせたことは申しわけなく思っている」と話し、あわせて三浦九段の復帰戦が2月に行われることを明かした。

 連盟は19日に臨時の理事会を開き、その場で辞任が正式に承認される見通し。新しい会長が決まるまで務め、その後退く。また、谷川会長と共に問題の対応に当たっていた島朗(あきら)常務理事(53)も辞任する意向を固めたことがわかった。今後は、2人に代わる理事を棋士総会で選ぶ。新しい会長は、その2人を含む理事の中から選出される。

 谷川会長の辞任について、三浦九段は「このような結論になってしまったのは、とても残念です。将棋ファンのためにも、早く将棋界が正常な状態に戻ることを願っています」とするコメントを発表した。(村瀬信也、大出公二)