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暮らしの中から:5 食

 午前11時ごろになると、何を考えますか?

 自宅で、学校で、職場で。「お昼ごはん、何にしよう」で、私は頭がいっぱいだ。

 72年前の8月9日に、長崎で暮らしていた人たちの多くも、たぶん私と同じだった。三菱の工場に動員されていた恒成正敏(つねなりまさとし)さん(当時16)=2009年掲載=は、午前の仕事が一段落したところでふと、時計を見た。

 《「腹が減ったな」と工場の時計を見ると、午前11時少し前だった。「あと1時間で母の弁当が食べられる」と思った。》

 恒成さんが母の弁当を思って間もない午前11時2分、長崎市上空で原爆が炸裂(さくれつ)した。爆風はおよそ3キロ先の、宮川雅一(みやがわまさかず)さん(当時11)=16年掲載=の家にも押し寄せた。一家は無事だったが、昼食の芋団子が完成する間際で台無しになった。配給制で満足に食べられなかった当時の気持ちをこう語っていた。

 《朝から荷物運びの手伝いをし…

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