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 「たそがれ清兵衛」「蟬(せみ)しぐれ」などで知られる時代小説作家で、今月26日に没後20年を迎える藤沢周平(1927~97)の未発表小説の草稿が見つかった。江戸後期の俳人、小林一茶を題材に、作家デビューした71年ごろに書かれたとみられる。評伝小説「一茶」(78年刊行)を残した藤沢の、長年の思い入れを感じさせる資料だという。

 草稿は「遥(はる)かなる信濃」と題され、原稿用紙で実質74枚。元担当編集者の鈴木文彦さんが、21日に発売された月刊誌「オール読物」2月号(文芸春秋)で概要を発表した。書き込みや、一部飛んでいるシーンがあることなどから、草稿の全文は紹介されていない。

 草稿は、40代後半の一茶が、世話になった俳人夏目成美(せいび)の別邸で起きた盗難事件で犯人扱いされたことや、その後の日々をつづる。句会で若い男が詠んだ「軒を出でて犬寒月に照らさるる」に対し、一茶が心引かれる場面が登場するが、この句は藤沢がほめられたことのある自作の句だった。鈴木さんは「真面目一辺倒と見られがちな藤沢氏にしてこの遊びの精神である」と記している。

 藤沢はデビュー前の20代後半…

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