拡大する写真・図版 「若貴」以降の横綱と稀勢の里の昇進前の成績

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 19年ぶりの日本出身横綱誕生へ。22日の初場所千秋楽で、大関稀勢の里の横綱昇進が確実になり、満員の東京・国技館は沸きに沸いた。日本相撲協会は稀勢の里の取組前から、番付を担当する審判部が新横綱誕生へ動き出していた。

昇進へのよりどころ、安定した成績

 「優勝が決まったし、誰も物言いはつけないんじゃない」。日本相撲協会審判部の二所ノ関部長(元大関若嶋津)は22日正午過ぎ、国技館の通路で報道陣に囲まれた。そこで横綱昇進を諮る臨時理事会の招集を八角理事長(元横綱北勝海)に求めると明かした。

 まだ、稀勢の里と横綱白鵬との取組前。この日の相撲内容を見て判断する、というのが理事長の姿勢だった。だが、協会は日本出身横綱誕生への動きを加速させ、22日の審判部の協議では異論はなかったという。

 そもそも、今場所が「綱とり場所」の位置づけではなかった。横綱審議委員会が横綱に推薦する内規は「大関で2場所連続優勝か、それに準ずる成績を挙げた力士」。先場所は優勝した鶴竜に次ぐ成績だったが、12勝にとどまった。場所前、懸賞の指定本数も稀勢の里は107本の5位。最多の「結びの一番」の389本は別として、2位の白鵬の152本と比べても注目度は落ち着いていた。

 しかし、稀勢の里の快進撃とともに、昇進ムードが高まっていく。13日目、不戦勝でただ軍配を受けただけなのに館内は拍手喝采。14日目には、二所ノ関部長も「優勝すれば13勝でもいい」と発言した。13勝では議論になると見ていた横審の守屋秀繁委員長(千葉大名誉教授)は「優勝しちゃったわけだから。千秋楽はそんなに重要視しなくていい状況になったと思う」と踏み込んだ。

 一方で、協会の一部では慎重論が出ていたのも事実だ。今場所は2横綱1大関が途中休場しており、稀勢の里は厳しい上位との対戦をくぐっていないとの見方だ。

 審判部がよりどころとしたのは…

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