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 貧困について調べて発表したり、宇宙や生命について考えたり。子どもが自ら考える力を養う「探究型」の学習塾が相次いで登場している。「主体的な学び」が重視される流れのなか、偏差値教育が中心だった塾が変わりつつある。シーズンを迎えた中学受験の変化も背景にあるようだ。

主体的学びを重視

 「リベリアに住んでる人ってサツマイモ食べる?」「その国の人が本当に必要なものが何か調べてみて」

 昨年11月、千葉県柏市の学習塾「ネクスファ」。副代表の辻義和さん(35)が机に向かう小学3~5年の9人に呼びかけた。

 テーマは、発展途上国での貧困問題の解決策。サツマイモを自動で栽培する機械や、ドローンで必要なものを届ける仕組み。子どもたちはそんなアイデアを紙に書いていく。周囲とも話し合いながら、支援国の人口から必要な予算も概算して書き込む。辻さんも一緒に地球儀で位置を確認したり、パソコンでネット検索したりしてサポートする。

 この授業の名は「サス学」。持続可能(サステイナブル)な未来をつくる人材を育てようと、環境学者でもある杉浦正吾代表(51)が2011年に始めた。週に1回、4カ月ほどかけてまとめ、保護者を呼んで成果を発表する。

 辻さんは7年前にIT関連会社を退社。その後、大学時代の塾講師経験から、子どもと関わりたいとネクスファへ。杉浦さんと授業内容を練り上げてきた。「教科の枠組みにはない学びができ、答えのない問題で最適解を探す力が身につく。将来、道を見つけるための種まきになる」

 通塾理由は様々だが、特に小学校中学年は、中学受験に向けた下準備のためという家庭も少なくない。知識よりも思考力や表現力、他の子との「協働力」をみるような出題が広がっていることが背景にある。

 課題もある。テストの点数と違い成果が見えにくく、月謝を払う保護者に費用対効果を説明するのが難しいことだ。「偏差値ではない価値をはかるものさしが、必要かもしれません」

 東京都三鷹市の「探究学舎」で…

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