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 動物の生き生きした姿を見せる「行動展示」の先駆けとなった北海道旭川市の旭山動物園がこの夏、開園50年を迎える。10年前のブームは一服。日本最北の動物園は、お金をかけない展示施設の改装や海外の野生動物の保護など、新たな道を探り始めている。

 零下10度を下回る厳冬の園内で一番人気のペンギン散歩。運動不足解消も兼ね外のコースを気ままに歩くペンギンの姿に来園者の歓声が上がった。妻と小学3年の息子と台湾から来た男性(60)は「雪で覆われた場所でペンギンを見られるのは格別です」と喜んだ。

 「ぺんぎん館」(2000年)や、豪快な水中ダイビングを観察できる「ほっきょくぐま館」(02年)、垂直の円柱水槽で体を伸ばして通り過ぎる「あざらし館」(04年)――。

 市郊外の旭山(標高295メートル)にある動物園では90年代後半から、斬新な発想の大型施設が相次いで造られた。飼育員が客の前で動物の解説をするワンポイントガイドや夜間開園、餌やりを客に見せる「もぐもぐタイム」など、顧客サービスを意識した企画も旭山から広まったとされる。

 旭山の入園者は、04年から夏の月間で全国一となり、ピークの07年度には年間307万人を記録した。大型施設の整備は、13年の「きりん舎・かば館」の新設でほぼ一巡した。

 いま、さる山ではニホンザルとイノシシを同居させる「共生展示」に向けた改修が進む。異種の動物が共存する野生動物本来の生き方を知ってもらう仕掛けで小幅な投資でできる。ニホンザルとイノシシは、日本を代表する里山の動物として海外の人に見てもらう意味もあるという。外国人客は急増しており、団体だけで15年度は12万人で前年より約3割増えた。スマートフォンをかざすと多言語の案内が動画で見られるサービスも導入した。

 15年度の入園者は152万人で、東京・上野動物園(397万人)、名古屋・東山動植物園(258万人)、大阪・天王寺動物園(173万人)に次ぐ。ここ数年横ばいでも北海道第2の都市旭川市の人口(34万人)の5倍近い集客力がある。

 園の特別会計の15年度決算は、人件費を含めた維持管理費の94%を入園料だけで賄った。佐渡友陽一・帝京科学大講師(動物園学)が公立動物園で自前の収入で賄える比率を10年度の資料で計算したところ、平均は4割程度で「旭山の経営はとんでもなく優秀だ」と太鼓判を押す。

 だが、坂東元(げん)園長は「…

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