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 もはやスマートフォン利用者に欠かせなくなった対話アプリLINE。2011年の登場から5年あまりで日本の総人口の半数が使うまでになりました。マンガや音楽、映像、決済、出前……。快速でサービスを繰り出す進化の原動力になってきたのは、生まれながらにしての多様性でした。

 対話アプリ大手LINE(ライン)で働いていた嘉戸(かど)彩乃さん(31)に「社長にならない?」とメッセージが来たのは2016年1月だった。いっしょに格安SIM事業への進出を準備してきた取締役の舛田淳さん(39)から。入社1年での子会社LINEモバイル社長への抜擢(ばってき)に「はい。頑張ります」と答えた。

 格安SIMはスマートフォン利用料金を大手より安くするサービス。LINEの戦略商品だ。国内6600万のLINE利用者数はすでに国内スマホ利用者数を超えている。成長に向け、お得な格安SIMで従来型のガラケー端末からスマホへの切り替えを促す算段だ。同年9月に始まったサービスはLINEなどの通信料が無料になる。料金プランは三つに絞り、わかりやすさが受けている。

 元々通信会社にいたわけではない。慶大法学部を卒業し、08年に外資系投資銀行に。優秀な大学を出て、分析が得意という均質な人材ぞろい。転機はすぐ来た。同年のリーマン・ショックで沈んだ業界の担当が次々とクビになった。自身は残ったが、「分析ができても、市場次第でクビになる」と無力感を覚えた。

 そうした思いから、顧客と通信インフラの会社の設立に挑んだ。そこに目をつけたLINEのスカウトから、「異分野で活躍した色んな人が、尊敬し合って色んなことをしている」と誘われて入社。起業経験を買われ、格安SIM事業の立ち上げを任された。

 嘉戸さんはLINEに「なんて空気を読まない人ばかりなのだろう」との印象を持つ。中途入社ばかり。背景が違い、議論は活発。仕事も速い。例えばLINEモバイルのサービスは、週単位で改善する。日単位でキャンペーンを考えてきたスマホゲーム出身の社員の経験が業務のペースを速めた。「異能は才能」。今、嘉戸さんがLINEモバイル社員の採用方針で、第一に掲げる言葉だ。

 対話アプリLINEは日本の人…

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