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特派員リポート 大野良祐(アジア総局長)

 週明け1月23日から、服装を普段通りに戻した。タイの人びとに敬愛されたプミポン前国王(享年88)の死去から21日で100日となり、ワチラロンコン新国王(64)が法要を執り行った。政府職員らの服喪はまだ続くものの、一つの区切りだ。この3カ月間余、弔意を表すいでたちで過ごした。そのために、私もこれまで着たことのない真っ黒なシャツを何着か買った。服装の義務づけがあるわけではないが、人びとは進んで黒を身につけてきた。華人系タイ人が祝う春節(中国旧正月)が近づいて、ようやく街に色彩が戻りつつある一方で、一般弔問が続く王宮周辺の人々の服装は、まだ真っ黒だ。弔問者数はいまも1日平均約3万人に達する。前国王の存在感の大きさを実感する。

 追悼の空気を残すなかで新年は静かに明けた。だが、タイにとっての2017年は、新国王の体制確立と、軍事独裁から民政への復帰準備が絡み合いながら進む、重要な移行の年になる。誰しもが複雑だと感じるタイ政治、さらなる複雑化の予感がする。

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