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 出版科学研究所(東京)は25日、2016年の出版物発行・販売概況を公表した。書籍と雑誌を合わせた推定販売金額は前年比3・4%減の1兆4709億円で、12年連続で前年を下回った。雑誌の落ち込みが大きく、雑誌の販売金額が書籍を上回る「雑高書低」が41年ぶりに逆転した。

 同研究所によると、雑誌は前年比5・9%減の7339億円。書籍は同0・7%減の7370億円だった。書籍の販売金額が雑誌を上回るのは1975年以来。16年は書籍で石原慎太郎著「天才」や村田沙耶香著「コンビニ人間」などのベストセラーが多かった一方、雑誌はスマホなどデジタルメディアの影響で下落傾向に歯止めがかからなかったという。

 電子出版市場は1909億円で前年比27・1%増。紙と電子を合わせた市場規模は1兆6618億円で前年比0・6%減と小幅な減少だった。同研究所は「電子出版が紙の市場を補完している」としている。