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 福島復興再生協議会(議長・今村雅弘復興相)が28日、福島市であった。報道陣に公開された会議の冒頭、今村氏は「福島の復興はマラソンにたとえると30キロ地点。ここが勝負どころだ」と発言。これに福島県の内堀雅雄知事が反論した。「避難指示区域ではまだスタートラインに立っていない地域もある。解除された地域も復興の序の口だ」。会議終了後、記者団に囲まれ、そう説明した。

 東京電力福島第一原発の周辺地域は、放射線量が高い帰還困難区域を除き、3月末にようやく避難指示がほぼ解除される見通しになったところ。事故から間もなく6年を迎える被災地への理解が政府内で薄れていることに、地元自治体から不安の声が出ている。

 会議は冒頭以外は非公開。出席者によると、今村氏は「フクシマ・ファースト」とも発言した。小池百合子東京都知事やトランプ米大統領らがよく使う表現をまねて、福島の復興を最優先にしたいとの趣旨だったようだが、同席した地元自治体の首長の中には、「福島でそう言うと『第一原発』を思い起こすので、ふさわしくない」「表現には敏感になってほしい」と会議後に漏らす人もいた。(編集委員・大月規義