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 今年10月ごろに予定されるタイのプミポン前国王の火葬に向けて、伝統様式にのっとった火葬台座などの建築が始まった。担当する同国文化省芸術局が27日、記者会見を開いて概要を説明した。

 バンコクの王宮前広場(サナムルアン)のほぼ中央に、神殿を模した1辺60メートルの四角い火葬壇を建設する。棺を納める中央の塔は高さ50メートル。守護神や神獣などの彫像70体以上が配され、金色に輝く壮麗なものとなる。建設予定地では、ショベルカーなどが入って基礎工事が始まった。

 棺を王宮から火葬壇に運ぶのが、高さ11メートル、長さ18メートルの豪華装飾の山車のような車。216人でひく。220年以上前、現チャクリ王朝初代のラマ1世時代に作られたものが、修理を重ねながら今も使われている。現在、伝統芸術事務局の工匠たちが、傷み具合を調べながら修理中だ。

 芸術局は自前の職員だけでなく、伝統工芸技術を持つ一般の職人にも応援を求めていくとしている。(バンコク=大野良祐)