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 イスラエルのネタニヤフ首相は28日、トランプ米大統領がメキシコ国境への壁建設など不法移民対策を強化する大統領令に署名したことについて、ツイッター上で「トランプ大統領は正しい。素晴らしいアイデアだ」と絶賛した。

 ネタニヤフ氏は、イスラエルがエジプトのシナイ半島との国境沿いに設置したフェンスに触れて、「私はイスラエル南部の国境に壁をつくり、あらゆる不法移民(の流入)を防いだ。大成功だ」とし、イスラエルと米国の国旗の絵文字を、書き込みの末尾につけた。自らの政策をトランプ氏の大統領令と重ね合わせてアピールした。

 ネタニヤフ氏と、「親イスラエル」の姿勢を鮮明にするトランプ氏は2月、ワシントンで直接会談する予定だ。トランプ氏が米国の中東政策を大きく変える可能性が指摘されている。

 メキシコ外務省は28日、イスラエル政府に対し、強い拒絶と失望の念を表明する声明を発表した。「メキシコはイスラエルの友人であり、そのように扱われるべきだ」と求めた。

 声明は「メキシコとイスラエルは人種差別や外国人排斥に反対してきた共通の歴史を持つ」と指摘。「メキシコは世界のあらゆる差別撲滅に向けイスラエルと共に努力する」とした。

 メキシコのユダヤ人社会も強く反発しており、ユダヤ人団体が「我々はネタニヤフ首相の視点とは考えが一致せず、その主張を明確に拒絶する」との声明を出した。(エルサレム=渡辺丘、ティフアナ〈メキシコ北部〉=田村剛)