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 米国出身の詩人アーサー・ビナードさん=広島市=と、僧侶でシンガー・ソングライターの二階堂和美さん=大竹市=が1月30日、福山市内で憲法や原発をテーマに対談をした。「念仏者九条の会」(事務局・三次市)の主催。福山市の本願寺備後教堂であり、約200人が耳を傾けた。

 二階堂さんは自民党の改憲草案などを例に、「『戦争の放棄』は無謀という人が増えた。(憲法改正は)仕方がないというムードになりつつあるのではないか」と不安を口にした。

 ビナードさんは安全保障関連法に基づく自衛隊の新任務「駆けつけ警護」に関し、「駆けつけ」も「警護」も日本語では良い印象の言葉だが、英語で考えると「駆けつけなければならない」事態が起きれば「警護」の段階は過ぎていると主張。「この言葉がもとで自衛隊員の命が失われる可能性がある」「言葉の意味を見抜いていかねばならない」と話した。

 またビナードさんは、昨春の米国のオバマ前大統領の広島訪問に触れ、演説には「具体性のある提案はなかった。核廃絶に向けて一歩も踏み出していない」と批判した。トランプ大統領が掲げる「米国第一」の姿勢を引き合いに「戦後、米国が『米国第一』の政策をとらなかったことはなく、トランプ氏なら政治家の言葉と行動がつながる可能性がある」と皮肉った。(雨宮徹)