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 かつて日本が「輸出国」として国際的に非難されたはしか(麻疹)。予防接種の普及で一昨年、国内流行を抑え込む「排除」を達成しましたが、昨夏に関西空港で流行があったように、油断できない感染症です。

 はしかウイルスは空気感染する力が強く「体育館に患者がいれば、そこにいる多くの人に感染する」と言われるほどです。高熱や発疹が特徴で、千人に1人程度が死亡します。

 世界保健機関(WHO)は「土着ウイルスの感染が1年以上確認されないこと」などの状態をはしかの「排除」と定義しています。米国が排除を達成した2000年、日本では年間約20万人の患者がいたとみられています。日本で流行していた遺伝子型のウイルスが米国で見つかり「はしか輸出国」と呼ばれていました。

 汚名返上を目指し国は06年、十分な免疫がつくように、ワクチンの2回接種を導入しました。風疹とのセット(MRワクチン)を1歳のとき(1期)と小学校入学前の1年間(2期)に接種します。

 08年にははしかの発生を正確に把握して対策をとるため、各医療機関に患者をすべて、即座に報告してもらう制度を導入しました。

 この取り組みが奏功し、08年に1万人以上報告された患者数は翌年から激減。15年には35人にとどまりました。同年3月、日本もWHOから排除が認められました。国立感染症研究所の多屋馨子・感染症疫学センター室長は「日本の予防接種は今では国際的に称賛されています」。

 とはいえ、流行は起きます。1…

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