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 スマートフォンなどでインターネットに長時間ふれている子どもほど日常的にイライラし、勉強への自信がなくなる――。こんな傾向が近畿ブロックPTA協議会と研究者の調査でわかった。研究者は「深刻で放っておけない状況だ。子どものネット依存の実態を大人がきちんと知るべきだ」と話している。

 調査は昨年11月、近畿のPTA(6府県と3政令指定市)が抽出した小中学校に依頼して実施。小中学生計5695人の回答を竹内和雄・兵庫県立大准教授(生徒指導論)の研究室で分析した。

 スマホやゲーム機などを通じたネット接続時間を聞いたところ、1日に「3時間以上」と回答したのは、小学生13・2%、中学生26%。「3時間未満」は小学生72・0%、中学生62・7%で、「接続しない」は小学生14・8%、中学生11・2%だった。調査では3時間以上をネット依存の状態とみなした。

 イライラすることの頻度を聞いた質問で、「よくある」を選んだのは、「3時間以上」の子が22・4%、「3時間未満」が15・1%、「接続しない」が14・0%。勉強への自信を聞いた質問で「自信がない」と答えたのは、「3時間以上」の子が38・1%、「3時間未満」が22・7%、「接続しない」が22・0%だった。

 ネットで知り合った人と実際に会ったことがあるかを聞いた質問で「ある」と答えたのは「3時間以上」が16・8%で、「3時間未満」が6・4%だった。

 竹内准教授は「ネット依存の子どもほど社会性や学力が身につきにくく、犯罪に巻き込まれる危険性も高まる。子どもが納得できるネット使用のルールを大人が関わりながらつくる必要がある」と話す。

 調査結果は4日に大阪市内で開かれた「関西スマホサミットin大阪」で示された。サミットには近畿6府県内の小中学生や保護者ら450人(主催者発表)が参加。ネットの危険性と適正な使用のあり方を話し合った。(神元敦司)