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 アフガニスタンで昨年1年間に戦闘や自爆攻撃などに巻き込まれた民間の死傷者数は1万1418人に上り、記録が残る2009年以降で最多となった。国連アフガニスタン支援団(UNAMA)が6日、報告書で明らかにした。

 UNAMAによると、内訳は死者3498人(前年比67人減)、負傷者7920人(同451人増)。死傷者全体では09年の約2倍になった。反政府勢力タリバーンに加え、過激派組織「イスラム国」(IS)支部による被害が増えたのが一因。ISの攻撃による死傷者は16年中に899人と前年の約10倍になった。

 一方、政府側(アフガン治安部隊や米軍など)による誤爆や巻き添え被害もやまず、死傷者全体の約4分の1を占めている。

 アフガンでは、14年末に国際部隊の大半が撤退した後、財政難などで軍・警察の整備が遅れ、治安の悪化が続いている。米軍が部隊1万人弱を残して後方支援するが、地上戦で勝るタリバーンなど反政府勢力が支配域を国土の約4割に広げている。(イスラマバード=乗京真知)