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 iPS細胞や胚(はい)性幹細胞(ES細胞)を、従来の方法と比べて10倍速く培養する技術を、京都大とグンゼ(大阪市)の研究グループが開発した。海外の科学誌「バイオマテリアルズ」に7日発表した。

 iPS細胞から組織や臓器を作るには、大量の細胞を培養する必要がある。だが、現在の培養皿で増やす方法では少量しか作れず、容器に多くの培養液を入れてかき回す方法も効率が低いことが課題だった。

 亀井謙一郎・特定准教授(幹細胞工学)らは、ゼラチンなどを使ってきめの細かい布状の繊維素材を開発。この素材にiPS細胞を置いて培養すると、短時間で高品質なiPS細胞が得られた。従来の方法と比べて、培養期間を5~10分の1に短縮でき、コストも減らせるという。

 亀井さんは「今後、素材の面積を大きくするなどして、実用化につなげたい」と話している。(西川迅)