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 スマートフォンやパソコンの空いた計算処理能力を利用して、小児がんの治療薬開発を進める日本発のプロジェクトが始まった。薬の候補となる化合物を探すのに必要な計算処理を世界中のパソコンやスマホに分散してやってもらい、3~5年で動物実験につなげるのが目標だ。15日は国際小児がんデー。

 小児がんは毎年、世界で8万人が亡くなるが、大人のがんに比べて患者は少なく、治療薬の開発は遅れている。

 佐賀県医療センター好生館理事長の中川原章さんが率いる「小児がんと闘う子どもたちへのITでの支援(Smash Childhood Cancer)」で、千葉大や京都大が参加する。米IBMが管理・運営する「ワールド・コミュニティー・グリッド」(WCG)に採択され、先月末に始まった。WCGは、賛同する個人・企業のパソコンやスマホの待機状態時の計算処理能力を使い、スパコン並みの計算処理が期待できる。

 中川原さんは2009年、WCGを活用し、小児がんの一つの神経芽腫で、がん細胞の増殖に関係するたんぱく質の働きを妨害する化合物を探した。約300万個の化合物の中からWCGでふるい分けし、2年で効果が見込める60個に絞り込んだ。さらに実験でがん細胞を死滅させる化合物7個を特定。効果の高かった2個については、マウス実験で大きな副作用がないことを確認した。中川原さんは「通常の1台のコンピューターでは5万5千年かかる計算が2年でできた」と話す。

 今回は、神経芽腫のほか、脳腫…

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