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(19日、フィギュア四大陸選手権 男子フリー)

 17歳の新鋭が羽生の前に立ちはだかった。チェンが4種類の4回転ジャンプをすべて着氷させ、史上3人目となる300点超え。「ミスはあったけど、金メダルを取れてうれしい」とコーチと抱き合い、喜んだ。

 魅力はダイナミックで多彩な4回転ジャンプだ。冒頭、高難度の4回転ルッツ―3回転トーループでは、その完成度とともに高さ、飛距離でもみせた。出来栄え点(GOE)で2・43点を加点。このジャンプだけで20点以上を稼いだ。

 フリーの4回転ジャンプは羽生の3種類4度より多い、4種類で5度。技術点で上回った。

 3歳で競技を始め、シニアデビューの今季、グランプリファイナルでいきなりの2位。1月の全米選手権は4種類5度の4回転ジャンプで注目を浴びた。そして、今大会で五輪王者の羽生を破り、初優勝。「自信になったし、いい経験にもなった」。スター不在の米男子フィギュア界に楽しみな存在が現れた。(榊原一生)