[PR]

 シリアで流血が続いている。国連が停戦監視団を派遣したはずなのに、なぜなのか。だれが何を争っているのか。

Q.戦闘、続いているが

A.民主化弾圧が発端

 シリアでは、チュニジアやエジプトの民主化運動の影響を受け、昨年3月から、南部ダルアや中部ホムス、ハマなどの地方都市や、貧困層の多いダマスカス郊外で反体制デモが起きた。政権側は発砲や住民の大量拘束といった弾圧を続け、反発が強まるという悪循環に陥った。昨夏ごろから反体制派の一部が銃を取るに至り、局地的な戦闘が繰り返されている。アサド政権は、反体制派を「テロ勢力」と位置づけ、発砲や砲撃を正当化している。

 体制派の中心は、アサド大統領の一族と軍、治安情報機関だ。アサド氏は人口の約1割のイスラム教アラウィ派に属し、軍や治安機関の上層部、精鋭部隊の兵士もアラウィ派で固めた。一方、国民は厳しい監視下に置かれてきた。

 内閣や議会には人口の7割を占めるスンニ派も多くキリスト教徒もいるが、いずれも実権に乏しい。

 反体制派の核の一つは、スンニ派イスラム組織ムスリム同胞団。イスラムに基づく政治の実現を求めており、過激派の流入もうわさされる。こうした状況下でアラウィ派市民の多くは「アサド政権が倒れればスンニ派に報復される」と、政権を支持。キリスト教徒にも「イスラム化」を恐れ、世俗主義を掲げる現政権支持を続ける人がいる。

 反体制派の中核組織は、シリア国民評議会。アサド政権との対話を拒否し、各国の軍事支援を求める。米英仏や湾岸諸国などの支持を受ける。だが国内の基盤に乏しい。

 国内で活動を続ける地域調整委員会は人権活動家などが中心で、かたちの上では評議会の構成組織だが、政権との対話には必ずしも否定的ではなく、軍事介入には反対してきた。政権軍を離脱した兵士中心の自由シリア軍も反体制派の主要組織だが、国民評議会に対し、不満を漏らしている。

 反体制派は一枚岩ではなく、「アサド後」の構想も描けていない。多宗派社会ということもあり、エジプトやチュニジアのように「自由」「民主化」で国民が団結できる状況ではない。

Q.誰が戦って…

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら

こんなニュースも