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岡山の千両ナス

 光沢のある濃い紫色。やや下ぶくれで、卵を伸ばしたような形。これが京都で漬物になると、その味たるや、それはもう。小判があふれる「千両箱」のイメージから名付けられたともいわれる、千両ナスだ。

 主要産地の一つ、岡山市。中心部から車で約30分のところにあるハウスに入ると、夏を思わせる暖かさだった。約2600平方メートルに長さ60メートルのハウスが五つ。茂った葉の陰から、長さ15センチほどの千両ナスが姿をのぞかせる。台車を押しながら、農家の髙橋正二さん(44)がはさみを使って収穫していた。ナスは寒さに弱い。気温が下がるとハウスを二重にする。額に玉の汗が光る。

 収穫の目安は重さ80~100グラム。ナス作りを始めて20年近くの髙橋さんは「見たらだいたい重さがわかるようになった」。

 岡山県は「晴れの国」と言われるほど、日照時間が長い。この環境を生かして、県南部の「備南地区」では40年余り前、ハウスで千両ナスの生産を始めた。現在の生産者は約100戸。出荷は、9月から翌年6月まで続く。

 皮は薄く、実は柔らかい。

 「岡山産がなければ漬けない」。京都にはそう話す漬物業者もいるほど、評価は高い。

 そこには、生産者の徹底した品質へのこだわりがあった。

厳しい選別くぐり、京の漬物屋御用達

 「うちの目指すところは量ではなく、一番良い物」。JA岡山備南営農センターの池内伸治さん(33)は言い切る。高品質のためには手間を惜しまない。

 ハウス内にハチを放って受粉さ…

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