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 金正男(キムジョンナム)氏殺害事件で、韓国政府が、20年前に正男氏のいとこの殺害に加わった北朝鮮工作員の関与が濃厚だと判断したと、複数の情報関係筋が明らかにした。韓国政府は、今回の事件は金正恩(キムジョンウン)委員長の指示で、テロ工作機関の軍偵察総局が指揮したと分析する。今回の事件の解明に役立てるため、北朝鮮による過去のテロ事件との人的なつながりを調べている。

 情報関係筋によれば、今回の事件の中心とみられるのは、偵察総局19課。チェ・スンホ課長は、1997年に正男氏のいとこで韓国に亡命した李韓永(イハニョン)氏がソウル市郊外で射殺された事件で、実行犯の一人だったとされる。当時の所属はテロ工作機関の一つ、朝鮮労働党社会文化部だった。

 19課は主に毒物による暗殺工作が専門とされる。正男氏殺害では遅効性の毒劇物が使われたとみられ、事件直後に正男氏が自力で歩く姿の映像が残っていた。即死した場合、空港が封鎖されて逃走が難しくなることを恐れたとみられる。毒劇物の効果の調整、確認には高度な技術が必要で、韓国政府は19課が事件の中心だとみる根拠の一つにしている。

 19課は2011年9月にソウル市内で脱北者を操り、別の脱北者暗殺未遂事件も起こした。加害者は当時、毒を塗った弾を仕込んだ万年筆形の銃と毒薬カプセルを所持。指示役の北朝鮮当局者から「李韓永の事件も我々が関与した」と聞かされていたという。

 一方、李韓永氏殺害事件の当時…

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